先日、映画「天地明察」を観ました。うーん70点ってトコでしょうか。

平日に映画を観るなんて、なかなかできないことですが。

今の状況が幸か不幸かそれを可能にしてくれましたので、先日金曜日に朝一番で映画「天地明察」を観てきました。

平日の朝ということも理由だったのでしょうが、時代モノということもあり、なんと僕以外の観客ほぼ全て、じーちゃん、ばーちゃんばかり…(笑)

映画「天地明察」はSF作家 冲方丁氏が原作の時代小説。日本に初めて独自の暦をもたらした渋川春海こと安井算哲の生涯を描いた、本屋大賞受賞作を原作とした映画です。

原作はめちゃくちゃ面白かったです。

やはり原作を読んでしまうと、ダメですね。
長編小説ですから、2時間にまとめるのは大変だろうなとは思いますし、かなりアレンジされますから、どうしてもいろんな意味で「えー!」ってなったり、あれこれツッコミたくなります。

それでもよくまとまっていたと思いますし、配役もほぼ原作のイメージ通りでしたので、合格点はあげたいです。

どうしても、脚本が駆け足的になってしまい、ここはホントはもっと感動したいんだけれどな、と思えるような場面でも、そのシーンに重みが感じられないことも多く、そこは残念でした。

原作に出てくるさまざなツールを、実際に映像で見ることができ、僕は単純にそのことに楽しみを見出す、ということ一本に絞って、映画を鑑賞しました。

複雑な算術に使う算木とはどんなものか、初めて見ましたし、映画で再現された「渾天儀」は、とても見ごたえのあるもので、感動しました。

主演の岡田准一や宮崎あおいは原作のイメージ通りでしたし。


ただ、演出について細かい不満を言えば、主人公の妻となる、宮崎あおい扮する「えん」は原作のようにもっとつんつんした冷たい部分を出して欲しかった。
これはおそらく、初めから安井算哲に好感度を出しておかないと、二人の馴れ初めの部分まで長い話なってしまうためで、仕方のない配慮なのでしょう。

もう一つ。安井算哲が尊敬してやまない算術家、関孝和が冒頭いきなり顔出しというのはちょっとなぁという気がした。原作では後半初めて二人が対面するまで、謎の人物として扱われていたので、もう少し関には神秘性をもたせて欲しかった。
これも配役が市川猿之助であるため、最初から顔出ししないと出番がなくなるということなのだろうが。

北極出地という過酷な全国測定の旅をを指揮した武部氏と伊藤氏のコミカルな名コンビぶりは原作以上に痛快で、さすが笹野高史氏と岸辺一徳氏。ベテラン味がおみごとでした。


まぁ僕的には70点というところでしょうか。
原作を読んだ方も、そうでない方も、ぜひ江戸時代に星に挑んだ男のロマンに触れてみてはいかがでしょうか?
まだまだ公開中です。

映画 天地明察 http://www.tenchi-meisatsu.jp/index.html


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